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物 語 (2)


物語(1)へ


7 『 211号室の王子様 お電話です

 大至急 謁見の間までおこしください 』
 ―STORY―
バレンタインの夜、忍にそっくりなモノが寮に入り込んで辺りを破壊し始めた。忍vsレプリカ忍!(レプリカント・バレンタイン)
昔の友達と草野球で勝負するはめになった光流。急遽グリーンウッドのメンバーをかき集めて挑むことに。(キケンなストーブリーグ)
ついに進級、一也は新寮長に!グリーンウッドにも新入生が入ってきた。(春はあけぼの)
夜な夜な悪夢にうなされる一也。原因は隣室のあの…(春くる鬼)
2年生は修学旅行。通学生たちは私服の瞬に惑わされて、女の子をナンパどころではない。(修学旅行って何?)
美恵子の依頼で光流がCMに出ることになった。その撮影所で忍は旭と再会する。(王子様を探せ!)
 ―COMMENT―
学園ものでありながら、誰も予想しなかった事態であろう「進級」(笑)。全く前フリがないので驚かされる。古沢や盆田もいきなりOBである。
忍は対レプリカで冷酷非情を極めている。しかし自分の姿だからこそ、ためらいなく撃てたのではないだろうか。この頃はまだ自分自身を大事にすることができないように見える。
「王子様を探せ!」は光流にとっても忍にとっても一つの節目となるエピソード。

8
おまえら赤んぼう見捨ててくつもりか!?
 
 ―STORY―
一弘夫婦の子供・緑が誕生。遊びに来た4人だが、子守と留守番を任されてしまう。(Jr.登場!)
スケート場で出会った双子の美女は、男の人生を狂わせる魔性の女…?(氷上の魔女たち)
時代劇番外編。異人ハンフウキを救うために、ねずみ小僧と遊び人が立ち上がる。(ここは八百八町)
寮に押しかけてきた光流の後輩を、一也は自分の部屋に一晩かくまう。それが一也と五十嵐の出会い…嵐の到来だった。(あーらしを、おーこして/すーがおを、みーせるの/片想いかもしれない)
国を追われたティノはハーブと再会、宝石の洞窟へ向かう。そこへチェルシー姫と、死んだはずのクールが現れる。(ここは魔王の森 再会編)
 ―COMMENT―
光流の心情はほとんど描かれることがない。意外と本音を掴み難いキャラクターだったりする。これもすぐにギャグに紛らわせてしまうが、緑を守ろうとする光流の叫びは滅多に見せない心の内かもしれない。
そして物語終盤の軸となる五十嵐の登場である。この一連の話では、瞬と忍は要所を押さえつつもほとんど関わってこない。あくまで主役は(どんなに影が薄くとも)一也、その補佐として光流、という方向性が感じられる。

9 今どき 先生のこと尊敬してるなんていえないから

まるで戦友みたいにして 共通の敵を称えあうのさ
 ―STORY―
瞬の実家に遊びに来た4人だが、一也は五十嵐のことが頭から離れない。(日本がクセになる)
怪しげなゲーム手に入れた青木の様子が、どんどんおかしくなっていく…(リトルショップ・オブ・GW)
緑都名物教師・立山の授業のあまりの厳しさに、野山がたった一人で反旗を翻す。(子曰く)
光流の新たな追っかけは、どこまでもいっても夢の世界の住人だった。(乙女は夢みる)
 ―COMMENT―
前後の巻の展開が激しい中、エアポケットのように穏やかな巻。
しかしどの話も、ゲストや普段脇役であるキャラクターの個性が一際強烈。
「子曰く」はコミックスとそれ以外では振り仮名が違っているが、新しいほうが正しいのか?
それにしても主役が恋に悩むと出番がなくなるというのは少女漫画としてどうなんだろう…

10
スタート位置につくと  ゴールがみえるんだ
 
 ―STORY―
今年の体育祭はなんと一也が大将。一也の意思を置き去りにして周囲は大盛り上がり。(権謀術数体育祭)
陸上部顧問の村上に目をつけられた一也は入部を考え始める。(ドジでノロマなカメです)
寮の住人たちが次々と不思議な夢を見る。光流と忍は得体の知れない動物の存在を感じ取った。(ナイト・メア)
異次元に落ちた一也。そこは性別が逆転した世界の女子寮・チェリーウッドだった。(天国へのハシゴ段)
光流の実家を手伝いに行った帰り道、一也は五十嵐に再会する。しかし彼女の隣にはやはり典馬がいた。(愛は勝つ1・2)
SF番外編。4人が乗り組む宇宙船GW号にエイリアンが忍び込んでいた。(ウはうふふのウ)
コスプレ番外編。シンデレラ役は一也・光流・忍のトリプルキャスト。(特別編 もちまわりシンデレラ)
 ―COMMENT―
思わせぶりな登場のわりにあっさりフェードアウトしてしまった村上。残念ながら陸上部のエピソードは中途半端に終わってしまった。
ナイトメアでは光流の、天国へのハシゴ段では一也の、珍しい本音が垣間見える場面がある。
そして一也は光流の謎の核心に迫りつつ、五十嵐との物語もいよいよクライマックスへ。
たった4ページながら凄まじいインパクトのシンデレラは忍の初女装に注目(笑)

11
そうだな  がんばって幸せになろう
 
 ―STORY―
ひたすら一也を避け続ける五十嵐。地雷原さえ突き進む勢いの一也の思いが実る日は来るのか。(愛は勝つ3)
寮内で女性の下着が次々と発見され、ついにご近所からも下着泥棒の疑惑が向けられた。(健全犯罪)
3年に1度行われる寮祭に、学生服の幽霊が出現する。(G・W[ゴールデン・ウィーク])
所持金総額132円で休日を凌ぐはめになった光流と忍は、自分たちの腕で稼ぎに出かけることにした。(ホリデイ)
最終回。読者のリクエストによる一発ネタ集。(ここはグリーン・ウッド)
 ―COMMENT―
愛蔵版のあとがきによれば、作者にとって「愛は勝つ」が実質最終回。残りはオマケだそうだが、最終巻を飾るに相応しい粒揃いの作品が並んだ。
「G・W」は歴史ある学園という設定を活かした佳作だし、「ホリデイ」における光流と忍の行く末の暗示も心憎い。
五十嵐のその後の描写はほんの数コマだが、寮監のおばさんに謝っているところなどを見ると、一也といいつきあい方をしているのだろう。
そして時間も空間も縦横無尽に駆け回ってきた物語は、新旧寮長の靴洗いというごく平凡な「黄金色の日常」で幕を閉じる。







大丈夫!   おれがついてるよ…!








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